ラクティブ六本木では、六本木で開催中のアートイベントの情報を開催日順にご案内しております。
六本木では、デザイン・アートのイベントが常にあちらこちらで開催されております。
心を豊かにするアートイベントにぜひ足をお運び下さい。作品開催中のイベントの詳細情報は、各施設までお問い合わせください。
第17回六本木フォトコンテスト写真展
2025年9月19日(金) 〜 10月16日(木)
「あなたが見つけた六本木の素顔を、自由に切り撮ってください」
そんな六本木商店街からの呼びかけに、全国から多数の応募をいただきました。
今回も写真家の立木義浩氏を審査委員長としてお迎えし、グランプリをはじめ、各賞を決定しました。
見事、入賞された優秀作をこの写真展でぜひご覧ください。
まだあなたの知らない六本木が、ここで発見できるかもしれません。
http://www.ractive-roppongi.com/10programs/photo.shtml
時代のプリズム:日本で生まれた美術表現 1989-2010
2025年9月 3日(水) 〜 2025年12月 8日(月)
国立新美術館は、香港の現代美術館 M+(エムプラス)との初めての共同企画により、「日本の現代美術と世界 1989−2010(仮称)」を開催いたします。 本展は 1989年から2010年までの約20年間に焦点をあて、日本の現代美術を再考するものです。昭和が終わり平成元年を迎えた1989年と、2011年の東日本大震災という大きな節目に挟まれたこの20年は、冷戦の終結とともにグローバル化が進み、国内外を問わず、政治、経済、文化、市民生活が大きく変化した時代です。 国や地域の枠組みを超えて、国際交流を重ねながら変化してきた日本の現代美術の軌跡をたどる本展は、この時期を象徴する作品と、諸地域で醸成されたアートプロジェクトというふたつの軸が絡みあうように構成され、国内外で活躍してきた日本人アーティストとともに海外のアーティストも取り上げます。本展覧会は、日本の現代美術の姿を、文化的な対話と参加による、多様かつゆるやかなネットワークとして描きだします。これは、日本の現代美術の独自性を強調するという従来の視点とは異なる見かたを提案する試みです。 本展覧会では、変化に満ちたこの時代に、日本の現代美術がいかに歴史的遺産やアイデンティティの多様性といった主題に取り組んできたか、いかに新しいコミュニティの可能性を模索してきたかを紹介します。また、グローバル化が進み始めて最初の20年にあたるこの時期に、日本の美術と視覚文化が世界に与えた影響を考察します。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/JCAW/
ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧
2025年9月17日(水)〜2025年12月15日(月)
ローマのハイジュエラー、ブルガリ。その色彩を操る唯一無二の手腕に光を当てる「ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧」展は、日本におけるブルガリの展覧会としては10年ぶり、過去最大のスケールとなります。 「美しい(カロス)」「形態 (エイドス)」を意味するギリシャ語にちなんだ展覧会タイトル「カレイドス」は、美と創造性が調和した、ダイナミックで変化し続ける色彩世界の旅を象徴します。ブルガリ・ヘリテージ・コレクションと貴重な個人コレクションから選び抜かれた色彩のマスターピースというべき約350点のジュエリーは、メゾンの始まりから現在までを跡付けつつ、イタリアと日本の深いつながりを浮き彫りにし、アートとデザインに対する両国共通の情熱や豊かな文化遺産を称えます。また、3名の現代の女性アーティスト、森万里子、ララ・ファヴァレット、中山晃子が、それぞれ色彩についての考察に基づく作品を展示します。 ハイジュエリー、ブルガリ・ヘリテージ・コレクションのクリエーション、現代アート、ブルガリ・ヒストリカル・アーカイブからの貴重な資料、そして没入型のインスタレーションが取り混ぜられた本展覧会は、さまざまな創造性と心を揺さぶる体験が次々と現れる万華鏡のような展覧会です。映像、インタラクティブな空間、芸術的な対話がブルガリの色彩の世界に命を吹き込む多面的な旅を通して、宝石と貴金属を自在に操るメゾンの卓越した技量を堪能していただけるでしょう。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/bvlgari_kaleidos/
第75回学展 Art&Design Award
2025年8月7日(木)〜2025年8月17日(日)
学展は、創立者西田信一の手により、日本初の全日本学生油絵コンクールとして、 まだ戦後間もない1950年に創立しました。 彫刻家イサム・ノグチと、学展設立メンバーのひとりである猪熊弦一郎が、 "6歳の日本人少年"と"巨匠フェルナン・レジェ"による、 MoMA(ニューヨーク近代美術館)主催の特別合同展示をキュレーションしたことが、学展設立の契機でした。 「優れた芸術に、年齢も、国籍も、名声の壁もない」と、 純粋にアートを向き合う精神をもってこそ、実現した異例の展示。 わたしたちはこのスピリットを受け継ぎ、 これからも才能ある作品を世界へ発信していきます。GAKUTEN芸術大賞受賞作品は、フランスの歴史あるアート展「Salon des Beaux Arts」で展示されます。 展示予定地は、パリ・カルーセル・デュ・ルーヴル。 この企画は、海外での展示の経験、一流アーティスト作品との展示などを通じ、 海外でアートを体験し表現するきっかけになれば、という思いからはじまりました。 アーティストとして早い段階から世界を視野に入れて活動してほしい。 学展が世界で活躍する、きっかけになることを願っています。 ※状況により展示は変更になる可能性がありますのでご了承ください。
https://gakutenjapan.com/
藤本壮介の建築:原初・未来・森
2025年7月2日(水)〜2025年11月9日(日)
藤本壮介(1971年、北海道生まれ)は東京とパリ、深?に設計事務所を構え、個人住宅から大学、商業施設、ホテル、複合施設まで、世界各地でさまざまなプロジェクトを展開しています。2000年の《青森県立美術館設計競技案》で注目を集めたのち、《武蔵野美術大学美術館・図書館》(2010年、東京)、《サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013》(ロンドン)、近年では集合住宅《ラルブル・ブラン(白い樹)》(2019年、フランス、モンペリエ)や音楽複合施設《ハンガリー音楽の家》(2021年、ブダペスト)などのプロジェクトを次々と完成させ、高い評価を得てきました。現在は「2025年大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーを務めるなど、いま、最も注目される日本の建築家の一人です。 本展は、藤本にとって初の大規模個展です。活動初期から世界各地で現在進行中のプロジェクトまで網羅的に紹介し、四半世紀にわたる歩みや建築的特徴、思想を概観します。展示では、模型や設計図面、竣工写真に加え、インスタレーションや空間を体験できる大型模型、プロトタイプ(試作モデル)なども含まれ、建築に携わる人だけでなく、だれもが藤本建築のエッセンスを体感できる、現代美術館ならではの展覧会となります。さらに、藤本による未来の都市像の提案を通し、建築の存在意義や可能性についての考察も試みます。 環境への配慮、人と人との変わりゆく関係性、分断されたコミュニティをつなぐ機能、テクノロジーの発展に影響される生活など、今日、建築や都市には従来以上の役割を担うことが求められています。そのような時代に、建築は私たちの暮らしをどう変えうるのか。藤本の実践をとおしてみなさんとともに考えます。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/soufujimoto/index.html
MAMプロジェクト033: クリスティーン・サン・キム
2025年7月2日(水)〜2025年11月9日(日)
今回の「MAMプロジェクト」は、アメリカ出身でドイツ・ベルリンを拠点に活動するクリスティーン・サン・キムを紹介します。 キムはこれまでドローイングをはじめ、映像、彫刻、インスタレーションなどの作品をとおして、音の非聴覚的な側面や、そこに潜む政治的な意味を探求してきました。音楽記譜法やインフォグラフィック、言葉などを用いたドローイングや壁画では、キムにとっての第一言語であるアメリカ手話(American Sign Language)の、ダイナミックな動きや豊かな感情表現を線と空間に置き換えています。 本プロジェクトには、サウンド・インスタレーション作品《群衆のため息》(2025年)と、新作の壁画が出展されます。ウィットに富んだキムの作品は、音と言語、コミュニケーションの複雑さを示しながらも、それらがどのように私たちの感覚、社会的な役割、そして個々人の経験に影響を与えるかを認識させ、「伝える」ことの本質とその可能性をあらためて提示します。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamproject033/index.html
MAMコレクション020: 世界は小さな物語のなかに―下道基行、ヴァンディー・ラッタナ、ジャン・オー(張鴎)、ツァオ・フェイ(曹斐)
2025年7月2日(水)〜2025年11月9日(日)
「MAM コレクション 020」では、アジアをルーツとする4名のアーティストの作品を、「世界は小さな物語のなかに」と題して紹介します。 下道基行(1978年、日本生まれ)、ヴァンディー・ラッタナ(1980年、カンボジア生まれ)、ジャン・オー(張鴎、1976年、中国生まれ)、ツァオ・フェイ(曹斐、1978年、中国生まれ)は、国家や人種、歴史との狭間にある名もなき人々や風景に意識を傾け、それら「小さな物語」から見えてくる世界の構造を、独自の視点で鋭く問い直します。4名のアーティストの作品には、太平洋戦争やベトナム戦争によって今日まで残された風景、国際養子縁組政策によって結ばれた人種の異なる親子、ヒップホップカルチャーを軽快に受容する市井の人々などが映しだされています。いずれの作品にも、20世紀初頭から現代に至るまで変化し続けるアジア諸国と米国との複雑な歴史や影響関係が立ち現われ、今なお、私たちが生きる日々の小さな物語のなかにその痕跡を見つけることができるのだと認識させられます。 本展で紹介する4名のアーティストの作品をとおして、来るべき未来に向けての手がかりを見つけることができるでしょう。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamcollection020/index.html
六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠
2025年12月3日(水)〜2026年3月29日(日)
「六本木クロッシング」は、森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として、2004年以来、共同キュレーション形式で開催してきたシリーズ展です。第8回目となる今回は、森美術館のキュレーターに加えて国際的に活動するアジアのゲストキュレーター2名を迎え、「時間」をテーマに、国籍を問わず日本で活動する、もしくは日本にルーツがあり海外で活動するアーティスト全21組を紹介します。 出展作品には、絵画、彫刻、映像はもとより、工芸、手芸やZINE(ジン)、さらにはコミュニティプロジェクトも含まれます。建築、デザインの領域を越え、国際的に高い注目を集めるA.A.Murakami の没入型インスタレーション。海外のメゾンとのコラボレーションでも話題の桑田卓郎の圧倒的な造形美を放つ色彩鮮やかな大型の陶芸作品。自身の声や環境音を用いて作品を制作し、舞台作品なども手掛ける細井美裕の新作サウンド・ピース。近年、国内外で高い評価を得ている沖潤子の、繊細な手仕事から生み出される抽象画のような刺繍作品など、多様で多彩な表現が一堂に会します。 本展の副題「時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」が示すのは時間の貴さと儚さ。各作品に現れるさまざまな時間の交差をとおして、日本のアートを多角的に見つめ直します。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2025/index.html
トーベとムーミン展〜とっておきのものを探しに〜
2025年7月16日(水)〜2025年9月17日(水)
2025年はムーミン小説の出版80周年にあたります。これを記念して、フィンランドのヘルシンキ市立美術館(HAM)の協力のもと、「トーベとムーミン展〜とっておきのものを探しに〜」を開催します。 ムーミンの生みの親で、絵画、風刺画、漫画、絵本、小説など多方面に才能を発揮したアーティスト、トーベ・ヤンソン(1914-2001)。初期の油絵や第二次世界大戦前後の風刺画、ムーミン小説・コミックスの原画やスケッチ、愛用品など約300点を通して、トーベの創作の世界を振り返ります。また、彼女の人生が色濃く反映されたムーミンシリーズの魅力にも迫ります。 会場では、ムーミンの世界を体感できるような演出や、日本ではあまり知られていないトーベの壁画も紹介します。この機会にぜひ、ムーミンシリーズの魅力と、それを支えるトーベの豊かな創造力を再発見してください。
https://tove-moomins.exhibit.jp/
la Galerie du 19M Tokyo
2025年9月30日(火)〜2025年10月20日(月)
2025年9月30日から10月20日まで、le19Mはパリから旅立ち、東京の中心にある東京シティビュー&森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)に居を構えます。 感嘆とサプライズ、そして対話が生まれる空間として企画されたエキシビション「la Galerie du 19M Tokyo」は、メティエダールの魅力を感じられる、刺激や遊び心に溢れた自由な旅に皆さまをお連れします。 2021年、シャネルによってパリに設立されたle19Mは、11のメゾンダールと、約700人の職人や専門家が集結し、ファッションとインテリアのメティエダールを探求するユニークな複合施設です。
https://www.chanel.com/jp/fashion/event/opening-gallery-19m-tokyo-2025/?&utm_campaign=fsh_19m_japan_2025_&utm_source=art-view&utm_medium=referral
高畑勲展 ―日本のアニメーションを作った男。
2025年6月27日(金)〜2025年9月15日(月)
2025年が高畑勲の生誕90年という節目であること、また、2025年は高畑がその人生に大きな影響を受けた太平洋戦争の終戦から80年が経過する年であり、この二つを受け本年夏の開催を決定しました。 本展はスタジオジブリの企画協力を得ており、この開催決定の背景を踏まえ、「火垂るの墓」に着目した展示も予定しています。 本展のティザービジュアルは「火垂るの墓」に加え、高畑の初期作品でありいまだに高い認知度を誇る「アルプスの少女ハイジ」をダブルビジュアルとしました。また、同年秋からはフランス・パリでの本展の巡回が決まっています。 本展が、高畑勲がスタジオジブリで活動する以前の作品で培った技術や彼の思想、そしてスタジオジブリで作られた映画を、改めて見返す機会になることを願います。
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/isaotakahata-ex/

まだまだざわつく日本美術
2025年7月2日(水)〜8月24日(日)
ある作品を見た時、「えっ?」「おっ!」「うわぁ…」と感じたことはないでしょうか?こうした言葉にならない「心のざわめき」は、作品をよく見るための大切なきっかけとなるはずです。本展は2021年に開催した展覧会「ざわつく日本美術」の第2弾。思わず「心がざわつく」ような展示方法や作品を通して、目や頭、心をほぐし、「作品を見たい!」という気持ちを高めていきます。 今回のテーマは「ぎゅうぎゅうする」「おりおりする」「らぶらぶする」「ぱたぱたする」「ちくちくする」「しゅうしゅうする」の6つ。まだまだ知られていないサントリー美術館のコレクションを通して、作品を「見る」という行為を意識して愉しみながら、日本美術のエッセンスを気軽に味わっていただける展覧会です。 作品との出会いによって沸き起こる、自分自身の「心のざわめき」に耳を傾けると、日本美術の魅力にぐっと近づけるような、意外な発見があるかもしれません。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_3/index.html

幕末土佐の天才絵師 絵金
2025年9月10日(水)〜2025年11月3日(月)
土佐の絵師・金蔵(きんぞう・1812〜76)は高知城下で生まれ、幕末から明治初期にかけて数多くの芝居絵屏風をのこし、地元高知では「絵金(えきん)さん」の愛称で長年親しまれてきました。歌舞伎や浄瑠璃のストーリーを極彩色で絵画化した芝居絵屏風は、同時代の絵画のなかでも一段と異彩を放つものです。絵金の屏風は、今なお夏祭りの間に神社や商店街の軒下に飾られ、提灯や蝋燭の灯りで浮かび上がる画面は、見る者に強い印象を残しています。 1966年に雑誌『太陽』で特集されたことを契機に、絵金は小説・舞台・映画の題材として取り上げられ、1970年前後には東京・大阪の百貨店で展覧会が開催されるなど一時ブームとなりました。高知県立美術館では1996年と2012年に回顧展が開かれていますが、芝居絵屏風の多くが神社や自治会などに分蔵されており、それらをまとめて観られる機会は滅多にありません。 近年、高知県香南市赤岡町に絵金蔵が開設され、香南市野市町には創造広場「アクトランド」(現・アクトミュージアム)の絵金派アートギャラリーがオープンするなど、絵金の画業を再評価し、作品を保存・研究・展示する環境が整ってきました。高知県外で半世紀ぶりとなる本展は、あべのハルカス美術館(2023年)、鳥取県立博物館(2024年)へ巡回し、いよいよ東京での開催です。 サントリー美術館は「生活の中の美」を基本理念としています。「夏祭りに夕立が来たら、屏風より先に提灯を片付けた」と語られるほど、絵金は生活に溶け込みつつ、高知の文化のなかで大切に受け継がれてきました。東京の美術館では初の大規模展となる本展を通じて、絵金の類稀なる個性と魅力をお楽しみください。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_4/index.html
深瀬昌久 「洋子/遊戯」
2025年7月1日(火)〜2025年9月30日(火)
1960年代から70年代の日本は、それまでの文脈にはない新しい写真表現を生み出す多くの写真家たちが出現した豊穣の時代でした。深瀬昌久(1934–2012)は、その中でも徹底的に「私性」を追求し、日本独自の表現といわれる「私写真」の先駆者として、日本の現代写真史に比類ない足跡を残した写真家です。2014年、深瀬の作品を管理する深瀬昌久アーカイブスの設立以降、国内外での展覧会の開催や写真集の発刊により、その評価が高まり続けています。2025年春には深瀬昌久の半生を描いた映画『レイブンズ』(監督:マーク・ギル、主演:浅野忠信、瀧内公美)が公開され、さらにその作品に注目が集まっています。 家族、愛猫、さらには自分自身……と、常に緊密な関係性の中で写真を撮り続けた深瀬昌久。なかでも、1963年に出会い、翌年に結婚した妻・洋子を10年余にわたって撮り続けた一連の写真群は、写真家・深瀬昌久を語る上で欠かすことのできないものです。「10年もの間、彼は私とともに暮らしながら、私をレンズの中にのみ見つめ、彼の写した私は、まごうことない彼自身でしかなかった」(「救いようのないエゴイスト」、『カメラ毎日』創刊20年記念別冊『写真家100人 顔と作品』、1973年)と洋子自身が綴っているとおり、執拗ともいえるカメラが介在した私生活によって1976年に二人の結婚生活はピリオドを打ちます。その2年後に深瀬は写真集『洋子』(朝日ソノラマ刊)を上梓します(2025年4月には、赤々舎から同作と、深瀬の第一作目となる『遊戯』が併せて復刊されました)。 本展では深瀬昌久アーカイブスの協力を得て、二人が出会った1963年に東京・芝浦のと場を舞台に深瀬お手製の黒マントをまとった洋子をとらえた、没後初発表となるヴィンテージプリント33点を展示します。自身の存在と写真表現を追求し続け、「自分のテーマはいつも身辺、手で触れられるものから始まる」と語った深瀬昌久の作品は、見る人々それぞれに「自己とは?」「他者とは?」、さらに写真の本質について、大きな問いかけを投げかけてくれるものと確信します。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250701_05.html
希望(HOPE) 〜みんなで考える動物の未来〜
2025年7月25日(金)〜8月14日(木)
フジフイルム スクエア では、世界・日本をフィールドに活動する自然写真家9名による「希望(HOPE) 〜みんなで考える動物の未来〜」を開催いたします。 写真家たちは、各地で野生動物を撮影する中で、動物たちにとって自然環境が「危機的な状況」であることを身をもって感じています。一方、さまざまな手段でそこに暮らす動物や生息環境を守ろうとする人々の活動によって、生息数の拡大や自然環境の回復などの一定の成果も目撃してきました。写真家たちは、今自分たちに見えている世界がそうしたさまざまな努力の上に成り立っている貴重なものであることを知り、そのかけがえのない瞬間が一番美しく見えるように撮影を心掛けています。 野生動物とその生息環境の保全は、簡単にできるものではありませんが、人間が行動を起こさなければ動物たちの数がますます減っていくことが危惧されています。 環境問題というと難しい印象を抱きますが、野生動物の「希望」の側面に光を当てた写真展を通して、まずは世界が動物や生息環境のために何をしているかを知っていただき、厳しい環境下でも懸命に生きる動物たちの作品群から、未来へのメッセージを受け取ってください。 そして、SDGs*で掲げられている目標とターゲットから、自分には何ができるのかを一人ひとりにポジティブに考えて、そして実行していただくきっかけになれば幸いです。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250725_01.html
石川直樹 「『ASCENT OF 14 2001-2024』〜8,000メートル峰 14座への旅〜」
2025年8月29日(金)〜2025年9月18日(木)
フジフイルム スクエアでは、8月29日(金)〜9月18日(木)まで、写真家 石川直樹氏の写真展「ASCENT OF 14 2001-2024 〜8,000メートル峰 14座への旅〜」を開催します。 本展のタイトルが示す「14座」とは、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈にまたがる8,000メートル峰の14の山々を指しています。石川氏は23歳の時に初めてチベットの大地に降り立ち、ヒマラヤへの長い旅への第一歩を踏み出しました。2001年のエベレスト遠征を皮切りに、8,000m峰14座に登りながらフィルムカメラで撮影を続け、2024年のシシャパンマ登頂により、14座の完全登頂を達成しました。 本展は、最初の遠征で撮影されたポジフィルムをはじめ、展示作品の多くが初公開の作品となります。23年間にわたった石川氏のヒマラヤでの足取りを、大きく引き伸ばされた約70点の写真群によって振り返ります。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250829_01.html
日本のグラフィックデザイン2025
2025年6月27日(金)〜2025年8月7日(木)
東京ミッドタウン・デザインハブ(構成機関:公益財団法人日本デザイン振興会、公益社団法人日本グラフィックデザイン協会、多摩美術大学 TUB)は、第115回企画展「日本のグラフィックデザイン2025」を6月27日(金)から8月7日(木)まで開催します。 本展を担当する日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は、会員約3,000人を擁するアジア最大級のデザイン団体です。1981年より、会員による1年間の優れた仕事や作品をまとめた年鑑『Graphic Design in Japan』を発行し、日本の多種多様で質の高いグラフィックデザインの成果を国内外に紹介しています。 年鑑2025年版は、全国の会員から出品された1,778作品から、厳正な選考を通過した562作品を入選作品として掲載(入選率約3割)。本展では、その中から約300点を実物と映像で展示します。身近な雑貨から、書籍、商品パッケージ、ポスター、シンボル・ロゴ、ウェブサイト、映像、展覧会やショップの空間デザインに至るまで、世界でも評価の高い日本のグラフィックデザインの現在を、ぜひご覧ください。
https://www.designhub.jp/exhibitions/gdj2025
東京ミッドタウン・デザインハブ・キッズ・ワークショップ2025
2025年7月26日(土)〜2025年8月10日(日)
東京ミッドタウン・デザインハブは、「東京ミッドタウン・デザインハブ・キッズ・ワークショップ2025」を7月26日(土)から8月10日(日)に開催します。 今年で開催18回目を迎える東京ミッドタウン・デザインハブ主催のキッズ向けプログラムは、毎年多くのお子さまにご参加いただいている夏の恒例企画です。デザイナーや美術大学、企業のデザイン部門などによるデザインハブならではのクリエイティビティを刺激するプログラムを20種近くラインアップしています。
https://www.designhub.jp/exhibitions/kids2025
『銀河鉄道999』50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路
2025年6月20日(金)〜2025年9月7日(日)
東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)では、2025年6月20日(金)から9月7日(日)まで、『「銀河鉄道999」50周年プロジェクト 松本零士展 創作の旅路』を開催します。松本零士は、代表作である『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテンハーロック』をはじめとする数々の名作を生み出しました。こうした作品の数々は、世代・国境を越えて現在も多くの人に愛されています。 1938年に福岡県で生まれ、戦時下の少年時代から夜空を見上げるのが好きだった松本零士は、宇宙を舞台に未来のテクノロジーと壮大なファンタジーが融合したスペースオペラに、平和への願いと未来への希望を込めました。永遠の命に憧れ、機械の体を手に入れる旅に出た鉄郎と、共に銀河鉄道999で旅する、黒衣と長い金髪が印象的な謎の美女メーテル。松本零士が生み出した数多くの魅力的な登場人物たちは、大宇宙の終わりなき「時の輪」を旅します。そこには、いつも生きることの尊さ、命の大切さが描かれていました。 本展は、初期作品を含む300点以上の原画、初公開の資料や貴重な思い出の品々を通して、マンガとアニメというふたつのフィールドで独自の世界観を表現し続けた松本零士のアーティストとしての技術と力、70年を超える創作活動で未来に託したメッセージを読み解きます。 星々が夜空に輝く東京シティビューの美しい夜景に時の輪を重ねて、私たちも冒険の旅に出かけてみましょう。
https://leiji-m-exh.jp/
ALL OF EVANGELION
2025年11月14日(金)〜2026年1月12日(月)
国内外で人気を誇る「エヴァンゲリオン」シリーズは、1995年10月4日にテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が放送開始となり、2025年で30周年を迎えます。 本展では、これまでまとまって展示されてこなかったテレビアニメの色鮮やかなセル画や、緻密に描かれた原画・設定など、作品の根幹にかかわる制作資料を展示します。さらに、新劇場版シリーズで採り入れられたデジタル制作資料も初展示。今もなお世界で愛される「エヴァンゲリオン」シリーズの魅力を、耳と目と脳で感じる"祝祭"の中でご紹介します。
https://ao-eva.exhibit.jp/
新しい建築の当事者たち
2025年7月24日(木)〜2025年10月19日(日)
TOTOギャラリー・間では、「EXPO 2025 大阪・関西万博」の休憩所他設計業務の公募型プロポーザル*にて選ばれた、1980年以降生まれの20組の建築家たちによるグループ展「新しい建築の当事者たち」を開催します。 20組の建築家は万博の休憩所・トイレ・サテライトスタジオ等の施設の提案にあたり、仮設建築物をつくるという前提のもと、社会や建築に対する問いを立て、自らの仮説を手がかりに試行錯誤を続けてきました。それらの取り組みの中には、産業化された建設や流通への挑戦、歴史への接続、循環する素材や既存技術の更新、そして多様な人びとを受け止めていく場としての建築の在り方など、今日的な建築の状況と課題を概観することができます。同時に、彼らは各方面から届く賛否交えたさまざまな意見を引き受け、実現に向けた関与を続けてきました。万博に限らず社会課題の複雑化が加速度的に進み先行きの見えない時代において、こうした向き合い方が、建築を新しくしていくひとつの原動力になると言えるのではないでしょうか。 本展は、20組がどのような問いを立て、複雑な状況に対峙しながらどのように案を実現させてきたのか、会場を埋め尽くす図面や模型などの資料と言葉を通じて彼らの奮闘を追うドキュメンタリーです。また、彼らの実践から、新しい建築の当事者像を浮かび上がらせる試みでもあります。今回の展覧会が20組や万博の枠を超え、現実社会の中で建築を実現させるために奔走するすべての人々と共有し、これからの建築について皆で議論していく場となることを願っています。
https://jp.toto.com/gallerma/ex250724/index.htm
そのとき、どうする?展 −防災のこれからを見渡す−
2025年7月4日(金)〜2025年11月3日(月)
21_21 DESIGN SIGHTでは、2025年7月4日より企画展「そのとき、どうする?展 −防災のこれからを見渡す−」を開催いたします。展覧会ディレクターには、ビジュアルデザインスタジオのWOWを迎えます。 自然災害はいつどこで発生するか、確実にはわかりません。しかし災害から目を背けなければ、今やるべきことや、考えるべきことが見えてくるのではないでしょうか。 本展では、そもそも災害とはなにかという視点から、データビジュアライゼーションをはじめとしたリアルな状況の可視化や、防災に関するプロダクト、災害をきっかけに生まれたプロジェクトなど、人々が直面してきた自然災害とその周辺を広く見つめ直します。そのうえで、改めて向き合いたい、いくつもの「問い」を会場に散りばめます。あらかじめ想像しておけば、未来は少し変えられるかもしれません。
https://www.2121designsight.jp/program/bosai/
FLY WITH IM MEN
2025年7月10日(木)〜2025年8月3日(日)
三宅一生の「一枚の布」という思想を男性の身体という視点から捉え、ものづくりの可能性を追求するメンズブランド、IM MEN(アイム メン)は、2021年のスタート以来、デザインとエンジニアリングの双方に精通したデザインチームが、その融合による新たなものづくりを実現してきました。 2025年1月、初めてパリ・ファッション・ウィークでコレクションを発表し、さらに同じ会場で翌日から3日間開催した展覧会が、本展のもととなっています。これは、ファッションのみならず広くクリエイティブ分野に関わる人々をはじめ、多くの人が垣根を越えて交流を深め、社会と服飾デザインとの未来の関係性を探る良いきっかけになることを目指して挑戦したものでした。 東京で開催する本展では、パリで展示したものの中から、「一枚の布」というフィロソフィーに基づくいくつかのプロダクトにフォーカスしています。その特徴的な構造を表現したインスタレーションとともに、伝統の織りや染めと先端技術を掛け合わせながら開発した独自の布地や、設計技術を駆使し「一枚の布」が持つ可能性を極限まで探究した衣服のディテールを間近にご覧いただけます。
https://www.2121designsight.jp/gallery3/fly_with_im_men/
GOOD PRINTER
2025年8月9日(土)〜2025年8月28日(木)
21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にプリント工場が現れます。工場を立ち上げたのは、「いいもの」を探求し、遊び心にあふれたプロダクトを提案し続けるGOOD GOODS ISSEY MIYAKE。プリント装置の開発を手がけるのは、前例のないものづくりに取り組み続ける、エンジニア集団nomenaです。 「プリント」という言葉には、図柄や印刷という意味以外に、痕跡や印を残す行為も含まれます。たとえば、曇った窓ガラスに指で模様を付けること。自転車のタイヤの跡が思わぬ軌跡を描くこと。本展は、そういった偶然や創造の瞬間が重なって生まれる魅力的なプリントのための工場です。 会場に置かれるのは、独自の技術で生地にプリントを描き続ける装置「GOOD PRINTER」。来場者は稼働中の装置に触れることができ、その好奇心やクリエイティビティ、あるいは無意識の動きによって、描かれる図柄は常に変化し、重なり合い、布に記録され続けます。通常の工場とは違い、同じ図柄が再びプリントされることはありません。生地はそのまま会場内で乾かされ、のちにプロダクトに使用される予定です。 「いいもの」とはいったいなんなのでしょうか。工場という現場に立ち入った体験や記憶が、ものの見え方や価値観を変えるかもしれません。そんな疑問や驚きの瞬間を、ぜひご自身の手で確かめ味わってみてください。
https://www.2121designsight.jp/gallery3/good_printer/
デザインの先生
2025年11月21日(金)〜2026年3月8日(日)
21_21 DESIGN SIGHTでは2025年11月21日(金)より「デザインの先生」をテーマにした企画展を開催します。 さまざまな出会いのなかに、生活や社会の今後について考えを巡らせるヒントがあります。多くの情報が迅速に行きかい、変化の大きな時代を迎えている今日だからこそ、デザインを通して多様な視座を示してくれた巨匠たちの活動を振り返ってみたいと考えました。 本展では、ブルーノ・ムナーリ(イタリア生まれ、1907−1998年)、マックス・ビル(スイス生まれ、1908−1994年)、エンツォ・マーリ(イタリア生まれ、1932−2020年)、ディーター・ラムス(ドイツ生まれ、1932年−)をはじめとするデザイナーたちにフォーカスし、彼らを「デザインの先生」として紹介します。デザイン教育の現場で未来を担う人材を育んだ人物も含まれますが、それだけでなく、信念と希望を胸に活動することで時代の先を探り、社会の新たな局面をもたらした人物であるという点で共通しています。 考え、つくり、伝えつづけるデザインの行為は、生きることと切り離せません。代表作とともにそれぞれのデザイン活動に目を向けるとき、彼らは皆、私たち一人ひとりが考え、主体的に行動していくことをまさに期待していたのだということも知るでしょう。 とてつもない好奇心と探究心と勇気の持ち主であり、魅力に満ちた先生たちに出会ってください。
https://www.2121designsight.jp/program/great_designers/
1999展 ―存在しないあの日の記憶―
2025年7月11日(金)〜2025年9月27日(土)
1999年前夜の不安と期待が交差する独特な空気を感じながら、予言されたあの『世界の終わり』を"終末の少女"の導きによってたどるホラー体験型展覧会、「1999展 ー存在しないあの日の記憶ー」が2025年7月11日(金)から9月27日(土)までの期間、六本木ミュージアムにて開催? 本展は、『世界の終わり』をテーマに、空間・映像・音響を駆使したホラー体験型の展覧会です。『近畿地方のある場所について』が40万部超えの大ヒットとなっている大人気ホラー小説家・背筋、カルト的な人気を誇るホラーゲーム『SIREN』脚本家・佐藤直子、新進気鋭の若手ホラー映画監督・西山将貴の3名により、新たに結成されたホラークリエイターユニット「バミューダ3」が企画を手がけます。 さらに、大人気イラストレーター・米山舞による描き下ろし"終末の少女"が展覧会を導き、背筋書き下ろしのオリジナル短編を来場特典としてお渡しする等、没入感と体験後の感情を高める仕掛けが満載です。
https://roppongimuseum.jp/s/A01/?ima=1842
CAF OFFICE EXHIBITION Vol.9
2025年7月9日(水)〜2025年8月29日(金)
公益財団法人現代芸術振興財団は、「CAF OFFICE EXHIBITION Vol.9」を、2025年7月9日(水)〜2025年8月29日(金)にかけて開催いたします。本展示では、当財団の会長を務める前澤友作の現代アートコレクションの一部を公開しております。
https://gendai-art.org/news_single/caoe9/
ソー・ユ・ノウェ + 樫木知子 展
2025年7月5日(土)〜2025年8月16日(土)
オオタファインアーツは、ソー・ユ・ノウェと樫木知子による二人展を開催いたします。異なる文化的背景を持つ二人の女性作家は、それぞれ独自の方法で「身体」と「精神」という主題にアプローチしながらも、本展において静かに共鳴しています。 ミャンマー出身の彫刻家ソー・ユ・ノウェ(1989年生まれ)は、ミャンマーの民間伝承、民俗芸術、仏教やアニミズム的な実践からインスピレーションを得ています。彼女の作品には、断片化された女性の身体がどこか内臓的で植物的な形態へと変容する様が繰り返し登場します。ノウェ自身が中国系のルーツも持つのと同様に、異なるものを組み合わせることで、アイデンティティの多層性や流動性を表現しています。自己 / 再生 / 女性といった属性の比喩としての「蛇の女神」という神話的モチーフを好んで用い、その女性像は仏教教義における保守的な女性の役割に挑戦するものとなっています。本展でのもう一つの重要なモチーフ、観音(観世音菩薩)の頭部は、通常ミャンマーでは美しい女性として表象される観音像が三十三間堂では男性として表されることに触発され、神話的存在を通じたジェンダー・アイデンティティへの問いを新たなシリーズへと発展させたものです。 樫木知子(1982年生まれ)は、日本画を想起させる流麗な描線と透明感あふれる色彩による絵画表現を用いて、身体を描き続けています。新作《私を探す》は、人が水面に吸い込まれていくような印象を与える一方、水面下の世界と引っ張り合っているようにも見え、異界とつながる不思議な情景を鑑賞者の前に繰り広げます。また、樫木が「天国みたいなもの」と称する、子どもの頃に公園で摘んだという野花が幾重にも丁寧に描き込まれ、オタマジャクシが風に逆らう様は浄土を思わせます。描画と研磨を繰り返すことで得られる滑らかで多層的な画面の白昼夢のような世界に引き込まれるようです。 両者の作品に登場する人物像は、文化的かつ神話的な美と結びつきながら、私たちの世界の見方を改めて問い直す可能性を開いています。本展が、彼女たちの眼差しを通して、美とは何かという根源的なかたちを見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
https://www.otafinearts.com/ja/exhibitions/336-soe-yu-nwe-tomoko-kashiki-soe-yu-nwe-tomoko-kashiki/
特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語(メルヘン)
―現代マイセンの磁器芸術―

2025年8月30日(土)〜11月3日(月)
生きる喜びの表現、そして平和への想いをこめて ヨーロッパを代表する名窯、マイセン。ドイツ、ザクセン州の古都・マイセンで18世紀に王立の磁器製作所として創業しました。ヨーロッパ初の硬質磁器焼成に成功したマイセンは、多くの名品を世に送り出してきました。 1960年創立250年を迎えたマイセン磁器製作所は、5人のアーティストによって新たな時代を迎えます。アーティストのひとり、巨匠ハインツ・ヴェルナー(Heinz Werner 1928-2019)は、夢の世界へと誘う魅力的なデザインで現代マイセンを代表する数々の名品を生み出します。高度な磁器作りの技術と、5人のアーティストによる「芸術の発展を目指すグループ」の豊かな才能によって生み出された新しい作品の数々は、極めて質が高く、まさに"磁器芸術"と言えるものでしょう。 本展では、ハインツ・ヴェルナーがデザインを手がけた《アラビアンナイト》《サマーナイト》《ブルーオーキッド》など多彩なサービスウェアの数々、プラーク(陶板)などの作品を通して、その魅力を体感していただけるでしょう。巨匠ハインツ・ヴェルナーが創造した名作を中心に、現代マイセンの美しき磁器芸術をご紹介します。
https://sen-oku.or.jp/program/t_20250830_meissen2025tokyo/
もてなす美 ―能と茶のつどい
2025年11月22日(土)〜2025年12月21日(日)
泉屋博古館東京にて、企画展「もてなす美 ―能と茶のつどい」を2025年11月22日(土)より開催いたします。住友コレクションに含まれる能関係の諸道具は、多くが15代当主・住友吉左衞門友純(号・春翠)により集められたもので、そのコレクション形成には、能楽師・大西亮太郎(1866-1931)が大きく寄与しました。コレクションのなかには、春翠が実際に身に着け舞を舞ったと考えられる装束や、7代当主・友輔が演能で使用したと考えられる能面など、歴代当主ゆかりの品も伝わります。本展ではこれら能楽や茶の湯にまつわる諸道具をとおして、春翠を中心とした住友家におけるもてなしの美を紹介します。
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/the-beauty-of-hospitality2025