ラクティブ六本木では、六本木で開催中のアートイベントの情報を開催日順にご案内しております。
六本木では、デザイン・アートのイベントが常にあちらこちらで開催されております。
心を豊かにするアートイベントにぜひ足をお運び下さい。作品開催中のイベントの詳細情報は、各施設までお問い合わせください。
CLAMP展
2024年7月 3日(水) 〜 9月23日(月・休)
少年漫画、少女漫画、青年漫画、と幅広いジャンルにおいて多様な作品を世に送り出してきた女性4人の創作集団CLAMPによる活動の軌跡をたどる原画展を開催いたします。出版社や掲載雑誌を横断して、デビューから現在までの作品を、漫画原稿を中心に展示します。CLAMPがこれまでの作品を通して年齢・性別・国を超えて読者たちを魅了し、届けてきたメッセージをいま、改めて紐解く大規模展覧会です。
https://www.clamp-ex.jp
田名網敬一 記憶の冒険
2024年8月 7日(水) 〜 2024年11月11日(月)
近年、急速に再評価が進む日本人アーティスト、田名網敬一。武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、1975年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきました。その一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、現在に至るまで絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなど、ジャンルや既存のルールに捉われることなく精力的に制作を続け、美術史の文脈にとって重要な爪痕を残してきました。 本展は、現代的アーティスト像のロールモデルとも呼べる田名網の60年以上にわたる創作活動に、初公開の最新作を含む膨大な作品数で迫る、初の大規模回顧展です。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/keiichitanaami/
絵のアティテューズ
―― 荒川ナッシュ医(仮)

2024年10月30日(水) 〜 2024年12月16日(月)
本展は、2000年代以降に主にニューヨークで様々な画家が描いた絵画と、荒川ナッシュ医(Ei Arakawa-Nash)による展覧会です。様々なアーティストと共同作業を続ける荒川ナッシュは、「私」という主体を再定義し、アートの不確かさをグループ・パフォーマンスとして表現してきました。ストロークはシナリオに、キャンバスは役者に、色彩は音楽へと変容します。コンセプチュアルかつ祝祭的なパフォーマンスによって、鑑賞者は絵画との新しい関係を育みます。 荒川ナッシュ医は1977年福島県生まれ、1998 年よりニューヨークを、2019年よりロサンゼルスを拠点に活動するパフォーマンス作家です。パフォーマンスはアーティストをはじめとする多彩な人々との共同作業によって生まれます。彼/彼女らが演者としてパフォーマンスに参加することもあれば、彼/彼女らの作品がパフォーマンスに登場することもあります。荒川ナッシュの作品は、アーティストや鑑賞者との共同作業を通じて成立します。 近年の主なパフォーマンスと展覧会は次の通り。タービン・ホール、テート・モダン(ロンドン、2021年)、アーティスツ・スペース(ニューヨーク、2021年)、ホノルル・ビエンナーレ(2019年)、ラインラント&ヴェストファーレン芸術協会 (デュッセルドルフ、2018年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2017年)、ルートヴィヒ美術館(ケルン、2017年)、ベルリン・ビエンナーレ(2016年)、光州ビエンナーレ(2014年)、ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨーク、2014年)、カーネギー・インターナショナル(ピッツバーグ、2013年)、ニューヨーク近代美術館(2012年)
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/eiarakawanash/index.html
シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝
2024年4月24日(水)〜9月1日(日)
シアスター・ゲイツ(1973年シカゴ生まれ)は、米国シカゴのサウス・サイド地区を拠点とし、彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、メディアやジャンルを横断する活動で国際的に高く評価されています。彫刻と都市計画の教育を受けたゲイツは2004年、愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、以来20年以上にわたり、陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきました。日本やアジア太平洋地域での印象深い出会いや発見、そして米国ミシシッピとシカゴにルーツを持つアフリカ系アメリカ人として生きてきた経験が、彼の創作の礎となっています。アーティストとして文化的ハイブリディティ(混合性)を探求してきたゲイツは、アメリカの公民権運動(1954-1968年)の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学とを融合した、独自の美学を表す「アフロ民藝」という言葉を生み出しました。ゲイツの日本初、そしてアジア最大規模の個展となる本展では、この「アフロ民藝」という実験的な試みを軸に、これまでの代表作のみならず、本展のための新作を含む日本文化と関係の深い作品などを紹介します。 これまで多数派の声のみが取り上げられてきたことが問い直され、視点の多様化が求められる昨今、グローバルなアートシーンでは、第一線で活躍する黒人アーティストたちの表現に見られる多層的な経験が注目されています。黒人の歴史は、日本人の一般的な知識としては馴染みが薄いかもしれませんが、本展はゲイツの多角的な実践を通し、世界で注目を集め続けるブラック・アートの魅力に迫ります。同時に、手仕事への称賛、人種と政治への問い、文化の新たな融合などを謳う現代アートの重要性を実感する機会となるでしょう。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/theastergates/index.html
ルイーズ・ブルジョワ展:
地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ

2024年9月25日(水)〜 2025年1月19日(日)
ルイーズ・ブルジョワ(1911年パリ生まれ、2010年ニューヨークにて没)は、20世紀を代表する最も重要なアーティストの一人です。彼女は70年にわたるキャリアの中で、インスタレーション、彫刻、ドローイング、絵画など、さまざまなメディアを用いながら、男性と女性、受動と能動、具象と抽象、意識と無意識といった二項対立に潜む緊張関係を探求しました。そして、対極にあるこれらの概念を比類なき造形力によって作品の中に共存させてきました。 ブルジョワの芸術は、彼女が幼少期に経験した、複雑で、ときにトラウマ的な出来事をインスピレーションの源としています。彼女は記憶や感情を呼び起こすことで普遍的なモチーフへと昇華させ、希望と恐怖、不安と安らぎ、罪悪感と償い、緊張と解放といった相反する感情や心理状態を表現しました。また、セクシュアリティやジェンダー、身体をモチーフにしたパフォーマンスや彫刻は、フェミニズムの文脈でも高く評価されてきました。 様々なアーティストに多大な影響を与えているブルジョワの芸術は、現在も世界の主要美術館で展示され続けています。日本では27年ぶり、また国内最大規模の個展となる本展では、約100点に及ぶ作品群を、3章構成で紹介し、その活動の全貌に迫ります。 本展の副題「地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」はハンカチに刺繍で言葉を綴った晩年の作品からの引用です。この言葉は、ブルジョワの感情のゆらぎや両義性を暗示しつつ、ブラックユーモアのセンスをも感じさせます。自らを逆境を生き抜いた「サバイバー」だと考えていたルイーズ・ブルジョワ。生きることへの強い意志を表現するその作品群は、戦争や自然災害、病気など、人類が直面する、ときに「地獄」のような苦しみを克服するヒントを与えてくれることでしょう。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/bourgeois/index.html
モンスターハンター20周年
-大狩猟展-

2024年7月19日(金)〜9月8日(日)
20年分の狩りの歴史が詰まったコンテンツが登場! 歴代シリーズの魅力を凝縮した「アニバーサリーシアター」 大迫力のモンスターを体感できる「モンスター図鑑AR体験」 大型造形「黒龍襲来」など、 ここにしかない『モンスターハンター』の世界をお楽しみください! 大狩猟展へ「一狩りいこうぜ!」
https://mh20th-exhibition.jp/
さくらももこ展
2024年10月5日(土)〜 2025年1月5日(日)
この度、まんが家、エッセイスト、作詞家、脚本家といくつもの顔を持ち、新しいキャラクターやエッセイを次々と生み出し続けた稀代のアーティスト、さくらももこ先生の展覧会を開催いたします。 1986年に連載を開始し、90年のアニメ化以来、大人から子供まで誰からも愛される国民的まんがとなった『ちびまる子ちゃん』。続いて91年に刊行したデビューエッセイ『もものかんづめ』は250万部を超える大ベストセラーに。本展覧会では、代表作の数々を、直筆原稿やカラー原画とともにこれまでにないボリュームでご紹介します。 "描く"ことと"書く"ことを楽しみつくし多忙を極める一方、季節のうつろいや小さな日常をこよなく愛したさくらももこ先生。その全魅力をあますことなくお届けする展覧会となっています。 いまもなお輝き続ける、その感性に迫る展覧会に、是非お越しください。
https://sakuramomoko-ten.com/
ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD
2024年2月10日(土)〜7月28日(日)
東京ミッドタウンマネジメント株式会社、三井不動産株式会社、一般社団法人日本橋室町エリアマネジメントは、若手アーティストに制作および発表の場を提供し、その成長支援とアートを介した街の新たな賑わいを創出するプロジェクト「ソノ アイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」(以下「本プロジェクト」)を、2024年2月10日(土)に日本橋室町162ビルにおいて立ち上げました。7月28日(日)までの期間、計6組のアーティストの成長を支援するとともに、「社会」と「アート」の融合に挑戦いたします。

TOKYO MIDTOWN AWARDとは東京ミッドタウンが"「JAPAN VALUE(新しい日本の価値・感性・才能)」を創造・結集し、世界に発信し続ける街"をコンセプトに、次世代を担うデザイナーやアーティストの発掘・支援、その先のコラボレーションを目的としてデザインとアートの2部門で開催するコンペティション。

16年間の実施で、応募者数延べ23,996組の中から、デザインコンペでは、139組・241名(延べ145組・261名)、アートコンペでは、87組・92名の受賞者・入選者を輩出。受賞作品だけではなく、アイデアや作品を生み出すことのできる「人」にフォーカスするアワードへの進化を目指しています。更に、これまで以上に受賞後支援も拡充し、受賞者・入選者の成長を継続的に支援するとともに、コラボレーションの機会を創出していくことに努めます。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/
カルダー:そよぐ、感じる、日本
2024年5月30日(木)〜 9月6日(金)
麻布台ヒルズ ギャラリー(麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)は、2024年5月30日(木)から9月6日(金)まで、東京では約35年ぶりとなるアレクサンダー・カルダーの個展「カルダー:そよぐ、感じる、日本」を開催します。 「カルダー:そよぐ、感じる、日本」と名付けられた本展は、アメリカのモダンアートを代表するカルダーの芸術作品における、日本の伝統や美意識との永続的な共鳴をテーマにしています。この展覧会は、ニューヨークのカルダー財団理事長であるアレクサンダー・S.C.ロウワーのキュレーションと、ペース・ギャラリーの協力のもと、カルダー財団が所蔵する1930年代から1970年代までの作品約100点で構成され、代表作であるモビール、スタビル、スタンディング・モビールから油彩画、ドローイングなど、幅広い作品をご覧いただけます。 カルダー自身は生前日本を訪れたことはありませんでしたが、日本の多くの芸術家や詩人に受け入れられました。それは、今日、彼の作品20点以上が日本国内18箇所の美術館に収蔵されていることからもわかります。本展の会場デザインを担当し、長年のカルダー財団の協力者でもあるニューヨーク拠点の建築家、ステファニー後藤は、カルダーが同時代の偉大な建築家たちとコラボレーションしていた精神にならい、3:4:5の直角三角形の幾何学にもとづいた設計で、日本建築の要素や素材をエレガントかつモダンに展示空間に取り入れています。 「カルダー:そよぐ、感じる、日本」は、2024年7月に麻布台ヒルズ内にオープンするペース・ギャラリーと麻布台ヒルズ ギャラリーとのパートナーシップの一環として開催されます。ペース・ギャラリーは1984年以来カルダーエステートと密接に協力しており、香港やソウルを含む世界各地の同ギャラリーでカルダーの展覧会を多数開催しています。また、今回の東京での展覧会にあわせ、ペース・パブリッシングより日英版のカタログが出版される予定です。
https://www.instagram.com/azabudaihillsgallery/

徳川美術館展 尾張徳川家の至宝
2024年7月3日(水)〜9月1日(日)
将軍家に連なる御三家の筆頭格であった尾張徳川家に受け継がれてきた重宝の数々を所蔵する徳川美術館。家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品から、刀剣、茶道具、香道具、能装束などにより、尾張徳川家の歴史と華やかで格調の高い大名文化をご紹介します。とくに屈指の名品として知られる国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女千代姫が婚礼調度として持参した国宝「初音の調度」も特別出品される貴重な機会となります。
https://webapl.suntory.co.jp/sma/course/c__00735/?LISTFLG=1
有田泰而「First Born」
― 家族と遊ぶ時間 ―

2024年5月23日(木)〜8月28日(水)
フジフイルム スクエア 写真歴史博物館では、写真家・画家として生きた有田泰而の代表作「First Born」シリーズを中心とする、稀代の家族写真を展示します。 広告写真家として活躍する傍ら、自らの美意識に忠実な創作に取り組んだ有田泰而。 1960年代後半から70年代半ば、彼が当時の妻ジェシカと第一子コーエンを撮影した写真の数々は、普遍的な愛や安らぎにとどまらない、撮る側と撮られる側、双方の無邪気な遊び心に満ちあふれています。その一連の作品は、編集者山岸章二によって見いだされ、1973年から1974年、『カメラ毎日』誌上で「First Born」シリーズとして発表されます。同誌には、シリーズの前身と言える妊娠中のジェシカの写真、家族の後日の姿を収めた写真も掲載されました。しかし、その後それらの作品が発表されることは長らくありませんでした。 再び日の目を見るのは2012年、有田がアメリカで亡くなった翌年のことです。若き日に「First Born」シリーズに憧れて有田の門を叩き師事した写真家上田義彦が、生前に有田が構想したノートをもとに、2か月近い格闘の末、印画紙に定着させました。30年の時を経た師弟の邂逅は、『カメラ毎日』誌上で発表された「幻の傑作」から新たにセレクトし75点を収めた写真集『First Born』と、同名の展覧会として結実します。 素の振る舞いと演出が混じる「遊戯」により、ポートレート、スナップ、パフォーマンスの要素が重なる有田泰而の家族写真。その瑞々しさと際立つ存在感は、「家族と遊ぶ時間とき」が有田、妻、子の自由の発露となっていたからかもしれません。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240523_05.html
第17回 山中湖フォトグランプリ写真展
2024年7月5日(金)〜7月25日(木)
山中湖は富士山に一番近い湖であり、富士五湖最大の湖としても知られています。雄大な富士山の姿をはじめ、四季を通して被写体が豊富にあり、多くの写真愛好家に親しまれています。 山中湖に関わるものを題材として毎年開催している「山中湖フォトグランプリ」には、山中湖の魅力を捉えた優秀な作品が多数寄せられます。第17回の本展では引き続き、メールでの応募も受け付け、より幅広く作品を選出し、表現の豊かさを増しています。 今回は、第17回山中湖フォトグランプリ各賞に輝いた全17作品を展示いたします。 標高1,000メートルの自然豊かな山中湖の風景をお楽しみください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240705_04.html
茂野優太写真展 「THE SOUTHERN LIMIT of DRIFT ICE」
2024年7月12日(金)〜7月25日(木)
若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」として、流氷の世界を撮り続けている茂野優太氏による写真展を開催いたします。 「今までに見たことない流氷の写真を撮りたい」と毎年2月から3月にかけて北海道・知床半島のウトロへ向かう茂野さんは、ガイドをしながら流氷の下に潜って撮影をしています。 厳しい撮影条件の中、茂野さんが見たのは、命の大切さや自然が見せる美しさでした。そして写真で伝えたいのは、地球温暖化をはじめとした環境変化の影響により流氷が消失の危機を迎えているという現実。2月になるとニュースなどでも見ることができる流氷の下で展開されるドラマチックな世界をご覧ください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240712_02.html
フジフイルム スクエア 企画写真展
夜空にかがやく星々の記憶 
〜星空写真の世界へようこそ!〜

2024年7月26日(金)〜8月15日(木)
幅広い世代から人気の星空写真。 天の川の大パノラマ作品をはじめ、国際天文学連合が策定した88星座の全写真や最新の宇宙望遠鏡で捉えた星の姿など会場をさまざまな星空の作品で彩ります。誰かに話したくなる星空の雑学から星空の撮り方の基本テクニック、子どもでも安心な撮影ポイント、著名写真家による国内外の星空絶景なども交えながら星空の魅力を紹介。 また、星が綺麗に見られる空と周辺環境について、SDGs*を踏まえてお伝えします。 見て、学んで、楽しい星空の展示をお楽しみください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/240726_01.html
ポール・マッカートニー写真展 1963-64〜Eyes of the Storm〜
2024年7月19日(金)〜9月24日(火)
7月19日(金)から 9月24日(火)にかけて東京シティビューで、ポール・マッカートニー撮影の未公開プライベート写真を展示する「ポール・マッカートニー写真展 1963-64〜Eyes of the Storm〜」が開催されます。 2023年、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーのリニューアルオープン記念として、多くのセレブリティが足を運び盛況を博した本展が、満を持して日本に上陸となります。 1962年にデビューし、瞬く間に世界のトップミュージシャンとなったザ・ビートルズ。本展では、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4名が世界を熱狂させ社会現象となる1963年12月から、「エド・サリバン・ショー」でアメリカに凱旋した1964年2月までの約3か月間の記録が展示されます。彼自身が撮影したものや、60年前からネガやコンタクトシートのままでプリント化されてこなかった貴重な写真を含む約250枚を見ることができます。
https://www.eyesofthestorm.jp/
魚谷繁礼展 都市を編む
2024年5月23日(木)〜8月4日(日)
魚谷繁礼氏は、京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに京町家の改修を120件以上手掛けるなど、都市の文脈の継承について問題意識をもちながら建築の実践に取り組んでいます。京都では、日々町家や長屋が取り壊されてマンションや駐車場に替わるなど、歴史的街並みが消滅の危機にあります。その中で魚谷氏は、町家だけでなく路地や地割りなどの、建築遺構を継承する活動を続けています。 例えば「コンテナ町家」では長屋の一角を鉄骨フレームで覆ったうえでコンテナユニットと組合せ、路地を残しつつ現代的な活用ニーズに応えました。2023年度日本建築学会賞(作品)を受賞した「郭巨山会所(かっきょやまかいしょ)」では、祇園祭の歴史的会所建築を、保存建築物に関する制度を活用しつつ、既存の木構造と鉄骨造のハイブリッドによる増築で再生させました。このように、現代的な技術を多様な手法で歴史性や地域性に編み込むことによって、街並みや建築を次の100年に継承し、より豊かな都市空間や都市居住の実現を目指しています。魚谷氏の実践は京都での豊富な実務経験を元に、日本各地や海外にも広がっています。 本展では、こうした魚谷氏の都市と建築に向けた視座を「都市を編む」というタイトルで表現します。「都市を編む」とは、「都市の時間を重ねる」ことと「都市構造を読み解き再編集する」ことの両方の意味を内包しています。展覧会を通して、歴史と未来を繋ぐ現代建築の可能性を感じ取っていただければ幸いです。
https://jp.toto.com/gallerma/ex240523/index.htm
企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」
2024年3月29日(金)- 2024年8月12日(月・祝)
21_21 DESIGN SIGHTでは、2024年3月29日より企画展「未来のかけら: 科学とデザインの実験室」を開催します。展覧会ディレクターには、幅広い工業製品のデザインや、先端技術を具現化するプロトタイプの研究を行うデザインエンジニアの山中俊治を迎えます。 みなさんが思い浮かべる未来は、どのような姿でしょうか。あまりに壮大で漠然としており、はっきりとした輪郭をつかむことは難しいかもしれません。しかし、だからこそクリエイターたちは、未来に対するさまざまな可能性に思いをはせます。美しく、驚きにあふれた、より魅力的な世界を想像し、プロトタイプを通じて確かめるのです。今わたしたちが未来のかたちをはっきりと描くことはできなくても、生み出された「未来のかけら」を通じて、その一部にそっと触れることはできるかもしれません。 本展では、山中が大学の研究室でさまざまな人々と協働し生み出してきたプロトタイプやロボット、その原点である山中のスケッチを紹介するとともに、専門領域が異なる8組のデザイナー・クリエイターと科学者・技術者のコラボレーションによる多彩な作品を展示します。最先端技術や研究における先駆的な眼差しとデザインが出合うことで芽生えた、未来のかけらたちを紹介します。 多様な視点が交わり、想像力が紡がれる会場で、科学とデザインが織りなす無数の可能性と、まだ見ぬ未来の世界に向かうデザインの楽しさを体感する機会となれば幸いです。
https://www.2121designsight.jp/program/future_elements/
にぎって、つぶして、こねて、まるめる
ー IM MEN(アイム メン)の素材を使った造形ワークショップ

2024年8月1日(木)- 15日(木)
2021年にスタートしたメンズブランド IM MEN(アイム メン)は、三宅一生の「一枚の布」という思想を男性の身体という視点から捉え、ものづくりの可能性を追求しています。完成形でありながら、さまざまな形状に変容する素材独自の表情を持ち、有機的でありながら無機的な存在感を放つIM MENのバッグ「GUSHA GUSHA」と「KUSHA KUSHA」を使う本展は、素材にふれることで生まれる直観的な心地よさ、根源的な美意識に向き合い、機能や形態を超えた本質に立ち返る試みとして企画されました。ディレクターに空間デザイナーの吉添裕人を迎え、展示には、表現の領域を横断する作家として、吉添に加え、木下理子(アーティスト)、鈴木元(プロダクトデザイナー)、中田愛美里(アーティスト)、渡来徹(花道家)が参加します。 各作家が「GUSHA GUSHA」「KUSHA KUSHA」にふれ、にぎったりつぶしたり、こねたりまるめたりする行為を通じて創作される作品群は、本能的に生まれるかたちでありながら、明確な輪郭、定義を持たない「かたちなき野性」を顕にします。それぞれの手法で表されるかたちの系譜、そしてその先でこのバッグを手に取る鑑賞者一人ひとりに引き継がれていく物語の一部を、ぜひ会場にてご堪能ください。
https://www.2121designsight.jp/gallery3/beyond_form/
ザイ・クーニン 「I died a hundred times」
2024年6月22日(土)〜2024年8月3日(土)
オオタファインアーツでは、日本で8年ぶりとなるザイ・クーニンの個展「I died a hundred times」を開催いたします。ザイは過去30年にわたり、東南アジアの海洋民であるオラン・ラウトやオラン・アスリの文化の衰退、ロヒンギャ難民の迫害、東南アジアにおける森林の焼失、イスラエルとハマスの戦争など、生と死が表裏一体となった多くの社会問題を考察し作品を制作してきました。近年は、2015年に父、2017年に母、2019年に長年コラボレーションを行ってきた盟友であるコントラバス奏者の齋藤徹氏と、彼の大切な人々が相次いで死去したことで、さらに深く死について思いを巡らせるようになりました。2023年に重度の糖尿病と診断され、自身の死の現実と残された時間とに向き合うこととなったザイは、より顕著にその傾向を作品に反映させるようになります。
https://www.otafinearts.com/ja/exhibitions/315-i-died-a-hundred-times-zai-kuning/
企画展「ゴミうんち展」
2024年8月30日(金)〜 2025年1月26日(日)
私たちの頭に擦り込まれてしまっている『ゴミ』のイメージを変えられないだろうか。早速、竹村眞一さんに相談すると、ゴミとうんちがくっついた。とても面白いと思った。ゴミを廃棄されるものではなく、これからの社会をつくる重要なマテリアルにして、うんちを循環する宝物に戻す。すでにこの動きはそこここで芽生え始めている。この展覧会で『循環』という概念を、創造的に数歩前へ進めたいと思う。 展覧会ディレクター:佐藤 卓 この世界には本来、ゴミもうんちも存在しない。すべて貴重な資源として循環してゆく。ゴミやうんちが出るのは「デザインの失敗」である。 わが国には、ゴミやうんちを創造的に循環利用する社会OSがあった。この「江戸のエコ」も現代と似た環境危機からのV字回復だった。今度は同じことを地球規模でやるだけだ。その準備が出来つつあることを、この展覧会では示したい。 あらゆるものが美しく循環する「地球のOS」を継承・更新し、人間を含むあらゆる存在が大らかに生きられる世界を再設計する旅へ、私たちはようやく出発するところだ。
https://www.2121designsight.jp/program/pooploop/
特別展 昭和モダーン
モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界

2024年8月31日(土)〜9月29日(日)
昭和時代、モザイク画で人々を魅了した板谷梅樹(いたや・うめき 1907-1963)という作家をご存知ですか。モザイク画は陶片などのかけらを寄せあわせ、絵や模様を生み出すもので、19世紀末のアール・ヌーヴォーの流行と共に欧米から日本に伝わりました。 梅樹は、ステンドグラスに惹かれ、近代陶芸の巨匠であった父・波山(1872-1963)が砕いた陶片の美しさに魅了され、モザイク画を発表します。代表作は、旧日本劇場一階玄関ホールの巨大なモザイク壁画で、陶片の色彩を活かした壮大なモザイク壁画は、当時の人々を驚嘆させたに違いありません。帝国美術院展覧会(帝展)をはじめ公募展にモザイク画などを発表した梅樹は、モザイク作家として活躍しました。 本展では、梅樹が手掛けたエキゾチックなモザイク画、美しい飾筥やペンダントヘッドなどの愛らしい装飾品を通して、板谷梅樹の人となりに迫ります。
https://sen-oku.or.jp/program/20240831_itayaumeki/
特別展 オタケ・インパクト
越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム

2024年10月19日(土)〜12月15日(日)
かつて、官展や巽画会等を舞台に輝かしい活躍を見せた三兄弟の画家がいました。新潟県に生まれた尾竹越堂(おたけ・えつどう1868〜1931)、竹坡(ちくは1878〜1936)、国観(こっかん1880〜1945)の三兄弟は、文部省美術展覧会をはじめ、明治から昭和にかけて様々な展覧会で成功を収め、まさに「展覧会の申し子」として近代日本画史にその名を残しました。しかしながら、時に実験的ともいえるラディカルな制作を試み、また破天荒な生き方を貫いた尾竹三兄弟は毀誉褒貶にさらされ、これまでの美術史の語りからは見過ごされてきました。 本展は、東京で尾竹三兄弟を紹介する初めての展覧会です。彼らの重要作をはじめ、多数の新出作品や未公開資料から、知られざる尾竹三兄弟の人と作品を紹介します。また尾竹三兄弟は、住友家第15代当主・住友吉左衞門友純(号:春翠)と親交を結んだことから、その交流についても紹介します。そして展覧会制度のなかで躍動した三兄弟の作品を一堂に会すことで、日本画の豊かな展開と展覧会芸術の到達点をご覧いただきます。
https://sen-oku.or.jp/program/20241019_otakeimpact/
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