ラクティブ六本木では、六本木で開催中のアートイベントの情報を開催日順にご案内しております。
六本木では、デザイン・アートのイベントが常にあちらこちらで開催されております。
心を豊かにするアートイベントにぜひ足をお運び下さい。作品開催中のイベントの詳細情報は、各施設までお問い合わせください。
リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s
2024年3月19日(水) 〜 2025年6月30日(月)
1920年代以降、ル・コルビュジエ(1887-1965年)やミース・ファン・デル・ローエ(1886-1969年)といった多くの建築家が、時代とともに普及した新たな技術を用いて、機能的で快適な住まいを探求しました。その実験的なヴィジョンと革新的なアイデアは、やがて日常へと波及し、人々の暮らしを大きく変えていきました。 本展覧会は、当代の暮らしを根本から問い直し、快適性や機能性、そして芸術性の向上を目指した建築家たちが設計した、戸建ての住宅をご紹介するものです。1920年代から70年代にかけて建てられたモダン・ハウスは、国際的に隆盛したモダニズム建築の造形に呼応しつつも、時代や地域、気候風土、社会とも密接につながり、家族の属性や住まい手の個性をも色濃く反映しています。理想の生活を追い求めた建築家たちによる暮らしの革新は、それぞれの住宅に固有の文脈と切り離せない関係にあるのです。 一方、それらの住宅は、近代において浮上してきた普遍的な課題を解決するものでもありました。身体的な清潔さを保証する衛生設備、光や風を取り込む開放的なガラス窓、家事労働を軽減するキッチン、暮らしを明快に彩る椅子や照明などの調度、そして住まいに取り込まれた豊かなランドスケープは、20世紀に入り、住宅建築のあり方を決定づける重要な要素となったのです。そして、こうした新しい住まいのイメージは、住宅展示や雑誌などを通じて視覚的に流布していきました。 本展覧会では、20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作15邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィック、映像などを通じて多角的に検証します。 今から100年ほど前、実験的な試みとしてはじまった住まいのモダニティは、人々の日常へと浸透し、今なお、かたちを変えて息づいています。本展覧会は、今日の私たちの暮らしそのものを見つめ直す機会にもなるでしょう。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/living-modernity/
日本の現代美術と世界 1989−2010(仮称)
2025年9月 3日(水) 〜 2025年12月 8日(月)
国立新美術館は、香港の現代美術館 M+(エムプラス)との初めての共同企画により、「日本の現代美術と世界 1989−2010(仮称)」を開催いたします。 本展は 1989年から2010年までの約20年間に焦点をあて、日本の現代美術を再考するものです。昭和が終わり平成元年を迎えた1989年と、2011年の東日本大震災という大きな節目に挟まれたこの20年は、冷戦の終結とともにグローバル化が進み、国内外を問わず、政治、経済、文化、市民生活が大きく変化した時代です。 国や地域の枠組みを超えて、国際交流を重ねながら変化してきた日本の現代美術の軌跡をたどる本展は、この時期を象徴する作品と、諸地域で醸成されたアートプロジェクトというふたつの軸が絡みあうように構成され、国内外で活躍してきた日本人アーティストとともに海外のアーティストも取り上げます。本展覧会は、日本の現代美術の姿を、文化的な対話と参加による、多様かつゆるやかなネットワークとして描きだします。これは、日本の現代美術の独自性を強調するという従来の視点とは異なる見かたを提案する試みです。 本展覧会では、変化に満ちたこの時代に、日本の現代美術がいかに歴史的遺産やアイデンティティの多様性といった主題に取り組んできたか、いかに新しいコミュニティの可能性を模索してきたかを紹介します。また、グローバル化が進み始めて最初の20年にあたるこの時期に、日本の美術と視覚文化が世界に与えた影響を考察します。
https://www.nact.jp/exhibition_special/2025/JCAW/
MAMスクリーン021:ガブリエル・アブランテス
2025年2月13日(火)〜 6月8日(日)
ガブリエル・アブランテス(1984年、米国ノースカロライナ州生まれ、リスボン在住)は、脚本、監督、プロデューサー、俳優として、映画やビデオで映像表現を探求してきました。ポストコロニアル、ジェンダー、アイデンティティなど、歴史的、政治的、社会的なテーマを扱うことで知られています。時に不条理で、ユーモアのある斬新なストーリー展開は、神話、伝承、史実、社会通念などに捻りを加えることで作り出されています。また、メロドラマ、ロマンティック・コメディ、戦争や冒険映画など、ハリウッド映画から流用した、大衆に馴染みのある表現によって、問題提起を行いながらも、親しみやすい作品となっていることも特筆に値します。 本展では、ルーブル美術館にある平凡な装飾彫刻である少女が、美術館を飛び出し、パリの街角で現実社会と対峙する《石娘の奇妙な冒険》(2019年)と、同作品から派生した《ホテルの一室で言い争う2体の彫刻》(2020年)、ユーモアの人類学をテーマに先住民の少女と人工知能の恋を描いた《人工的なユーモア》(2016年)、アリストファネスによるギリシャ喜劇『鳥』の現代における再演ともいえる《鳥》(2012年)を展示します。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamscreen021/index.html
MAMリサーチ011: 東京アンダーグラウンド 1960-1970年代
―戦後日本文化の転換期

2025年2月13日(木)〜6月8日(日)
1960年代後半から 1970年にかけて、東京の都市空間を中心に日本の芸術界において「アンダーグラウンド」、通称「アングラ」が一世を風靡しました。「前衛」に代わって最先端の芸術の集合点となったアンダーグラウンドは、米国から実験映画を通じて日本に輸入され、美術、音楽、漫画、デザイン、演劇、舞踏などの分野にも広がり、わずか数年で一般社会に認知される流行となります。しかしながら、当時の反体制運動と交わって定着したが故に、運動の衰退とともに1970年代前半には姿を消します。現象として短命であったものの、アンダーグラウンド文化は戦後日本社会に多大な影響を与え、今日でもひとつの様式として残っているといえます。また、アンダーグラウンド文化は、その性質上、物理的な「作品」よりも一時的な「出来事」に注目し、その担い手を受け入れる「場所」を重視しました。そのため、アンダーグラウンドは時代の雰囲気として捉えられ、その実態はいまだに解明されていません。 「MAMリサーチ011:東京アンダーグラウンド 1960-1970年代―戦後日本文化の転換期」では、東京におけるアンダーグラウンド文化の盛衰をテーマに、それを伝えるのにふさわしいエフェメラ(一時的な使用を目的とした印刷物)を中心とした多くの資料を展示します。さらに、それらの資料を調査することで、「アングラ」の歴史、その思想と担い手たち、そしてその広がりと限界を詳細に振り返ることを試みます。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/mamresearch011/index.html
マシン・ラブ:ビデオゲーム、AIと現代アート
2025年2月13日(木)〜6月8日(日)
仮想空間と現実世界が接続し、人工知能(AI)が飛躍的に発展するなか、新しいテクノロジーは私たちの日常生活に急速に浸透し、とりわけコロナ禍は仮想空間における活動を加速させました。また、顧みればテクノロジーとアートは、コンピューター・アート、ビデオ・アートなどの歴史のなかで常に併走してきました。近年のビデオゲームやAIの発展がアーティストの創造活動に全く新しい可能性をもたらす一方で、生成AIの登場は、人類の創造力にとっての脅威ともなっています。こうした動向は、現代アートの文脈においても大きく注目されています。 本展では、ゲームエンジン、AI、仮想現実(VR)、さらには人間の創造性を超え得る生成AIなどのテクノロジーを採用した現代アートを紹介します。そこではデジタル空間上のさまざまなデータが素材となった全く新しい美学やイメージメイキング(図像や画像を作ること)の手法、アバターやキャラクターなどジェンダーや人種という現実社会のアイデンティティからの解放、超現実的な風景の可視化、といった特性が見られます。ただ、これら新しい方法を採用しながら、アーティストの表現の根幹では普遍的な死生観や生命、倫理の問題、現代世界が抱える環境問題、歴史解釈、多様性といった課題が掘り下げられています。 「マシン」とアーティストが協働する作品や没入型の空間体験は、「ラブ(愛情)」、共感、高揚感、恐れ、不安など私たちの感情をおおいに揺さぶるでしょう。現実と仮想空間が重なりあう本展は、人類とテクノロジーの関係を考えるプラットフォームとして、不確実な未来をより良く生きる方法をともに想像する機会となるでしょう。
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/machine_love/index.html
ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト
2025年1月25日(土)〜2025年4月6日(日)
尽きることのない不思議と謎、ピラミッドの最新研究まで五感で感じ、探求せよ! ブルックリン博物館が誇る古代エジプトコレクションから、選りすぐりの名品群が東京・六本木に集結。彫刻、棺、宝飾品、陶器、パピルス、そして人間やネコのミイラなど約150点の遺物を通じて、私たちの想像を超える高度な文化を創出した人々の営みをひも解きます。 謎に満ちた三千年をともに旅する案内人は、大型展初監修となる新進気鋭のエジプト考古学者、河江肖剰。 人々はどんな暮らしを営み、何を食べ、何を畏れていたのか。彼らはどんな言語を話し、何を書き残したのか。ピラミッドはなぜ、どのようにして作られたのか。ミイラに託されたメッセージは。そして死後の世界とは。 これまでのエジプト展で見過ごされてきた「知っているようで知らない事実」から最新技術を使ったピラミッドの研究成果まで、映像や音声も交えて紹介します。 三千年の謎を掘り起こし、知への探求心を呼び覚ます空間。六本木に広がる古代エジプトの世界へ、ようこそ。
https://egypt-brooklyn.exhibit.jp/
ゴジラTHEアート展
2025年4月26日(土)〜2025年6月29日(日)
2024年に生誕70周年を迎えるゴジラは、誕生からいまに至るまで数々の映像作品として描かれてきました。それぞれの時代を象徴しながら、手がける監督によって異なる存在として我々の前に姿を現してきたゴジラを一言で定義することはできません。 この『ゴジラ・THE・アート展』は、映画の枠を超えた多様なアートによってゴジラを表現する展覧会です。現代に生きる国内外のアーティストたちが「ゴジラとは、何か。」という問いに対し、自身の答えをアート作品として展示します。
https://godzillatheart.com/exhibition/
松山智一展 FIRST LAST
2025年3月8日(土) 〜 2025年5月11日(日)
2025年春、「松山智一展 FIRST LAST」が東京の新たなアートスポット・麻布台ヒルズ ギャラリーで開催されます。本展は、ニューヨークを拠点にグローバルな活躍を見せるアーティスト松山智一の東京で初となる大規模個展です。四半世紀にわたって現代アートの本場ニューヨークで活動し、いまや世界が注目する次世代のアーティストのひとりとなった松山の日本初公開となる大規模作品、15点を含む約40点が展示されます。さらにこの機会に、展覧会タイトルにもなる、新シリーズ「FIRST LAST」を発表します。松山の特異なアイデンティティを通して捉えたグローバルな現代社会のリアリティを、迫力ある色彩と壮大なスケールの絵画で体感いただける展覧会です。
https://www.tomokazu-matsuyama-firstlast.jp/

没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ
2025年2月15日(土)〜4月13日(日)
エミール・ガレ(1846−1904)はフランス北東部ロレーヌ地方の古都ナンシーで、父が営む高級ガラス・陶磁器の製造卸販売業を引き継ぎ、ガラス、陶器、家具において独自の世界観を展開し、輝かしい成功を収めました。 ナンシーの名士として知られる一方、ガレ・ブランドの名を世に知らしめ、彼を国際的な成功へと導いたのは、芸術性に溢れ、豊かな顧客が集う首都パリでした。父の代からその製造は故郷ナンシーを中心に行われましたが、ガレ社の製品はパリのショールームに展示され、受託代理人等を通して富裕層に販売されたのです。1878年、1889年、1900年には国際的な大舞台となるパリ万国博覧会で新作を発表し、特に1889年の万博以降は社交界とも繋がりを深めました。しかし、その成功によってもたらされた社会的ジレンマや重圧は想像を絶するものだったと言い、1900年の万博のわずか4年後、ガレは白血病によってこの世を去ります。 ガレの没後120年を記念する本展覧会では、ガレの地位を築いたパリとの関係に焦点を当て、彼の創造性の展開を顧みます。フランスのパリ装飾美術館から万博出品作をはじめとした伝来の明らかな優品が多数出品されるほか、近年サントリー美術館に収蔵されたパリでガレの代理店を営んだデグペルス家伝来資料を初公開します。ガレとパリとの関係性を雄弁に物語る、ガラス、陶器、家具、そしてガレ自筆文書などの資料類、計110件を通じて、青年期から最晩年に至るまでのガレの豊かな芸術世界をお楽しみください。
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2025_1/index.html

酒呑童子ビギンズ
2025年4月29日(火・祝)〜6月15日(日)
平安時代の武将・源頼光が悪鬼・酒呑童子を退治する説話は、14世紀以前に成立し、やがて絵画や能などの題材になって広く普及しました。なかでも、室町時代の狩野元信筆「酒伝童子絵巻」(以下、サントリー本)は、江戸時代を通して何百もの絵巻に描き写され、多大な影響を与えた古例として有名です。本展では、近年修理を終えたサントリー本を大公開するとともに、そこから広がる酒呑童子絵巻の多様な展開をご紹介します。
立木義浩写真展 「舌出し天使 CONTACT SHEETS − 眼差しの軌跡 −」
2025年1月6日(月)〜3月26日(水)
1965年、『カメラ毎日 1965年4月号』に掲載され、立木義浩の名を一躍スターダムに押し上げた「舌出し天使」。本展のために本人が新たにセレクトしたゼラチンシルバープリント25点とともに、本作のコンタクトシート約25点を初公開。60年の時を隔てて初めて公開されるコンタクトシートから、若き立木義浩が何を見、何を感じてシャッターを切ったのか、その眼差しの軌跡を感じていただくことができます。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250106_05.html
「麻布未来写真館」パネル展 〜次世代へつなぐ麻布の記憶〜
2025年2月7日(金)〜3月6日(木)
戦国の頃から"阿佐布"としてその名が現れる「麻布」。江戸時代には、武家屋敷の間に寺院や町屋が並び、幕末に置かれた諸国の領事館が、その後の外国公館へと移行していきました。 交通網の整備により繁華街が賑わい、東京ミッドタウンや六本木ヒルズ、アークヒルズや泉ガーデンなど、大規模なまちづくりによって最先端の情報発信地が生まれる一方、下町の風情を残す商店街やゆったりと落ち着いた住宅街が、今も人々の暮らしをしっかりと支えています。 起伏に富んだ地形と景観のなか、変わり続ける「麻布」の新・旧の姿をどうぞご覧ください。
港区麻布地区総合支所
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250207_04.html
幕末明治を写した記録写真
2025年2月7日(金)〜3月6日(木)
幕末から明治時代の初期にかけて日本各地を写した記録写真は「横浜写真」と呼ばれています。幕末に来日した英国人のフェリーチェ・ベアトは、日本各地の風景や人物を撮影し、1864年に横浜で営業写真館を開業、その時販売した外国人向けの解説文付き写真アルバムが、「横浜写真」アルバムのはじまりです。 「横浜写真」は来日外国人の土産用として人気が高く、その後は、日本人の写真家たちが競って日本各地の風景、風俗を撮影し、「横浜写真」アルバムにして販売しました。 「横浜写真」アルバムは、蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)を施した漆塗りの豪華な木製表紙に、四切サイズ程度のモノクロの鶏卵紙に人工彩色した、50枚から100枚の写真を装丁しています。その豪華な作りから、西洋の写真文化と日本の伝統工芸が融合した和洋折衷の美術工芸品と呼び、現在では、写真の記録的価値、文化的価値が改めて見直されています。 本展では、「横浜写真」アルバムの写真から選りすぐりの当社収蔵作品、約80点を展示します。約150年前の日本の風景、建物、生活、人物をお楽しみください。
※ 展示作品はオリジナルプリントを忠実に再現した、高画質の銀写真プリントです。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250207_03.html
沖 昌之写真展「これネコ それネコ?」
2025年2月21日(金)〜3月6日(木)
フジフイルム スクエアでは、2月21日(金)〜3月6日(木)まで、人気ネコ写真家・沖昌之氏の写真展を開催します。 今回展示する作品は、約2年の歳月をかけて撮りためた新作です。普段、私たちが目にしている「かわいい!」と思うネコの姿はもちろん、「えっ、ネコってこんな表情するの?」「こんな姿で寝ているの?」と、思わず二度見してしまうようなユニークな瞬間も収められています。会場は沖氏ワールド全開! 愛らしいネコたちの写真が所狭しと並び、見ているだけで心が温まります。このほか、今回の写真展限定にデザインしたフォトスポットで一緒に写真を撮ることもできます。遊んでいるさまざまなポーズのネコも壁にいますので、ぜひ探してみてください。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250221_02.html
YUIMA NAKAZATO展 -砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか-
2025年2月3日(月)〜 2月16日(日)
パリのオートクチュール・ウィークより招待される日本唯一のブランドYUIMA NAKAZATO 2025年2月3日(月)より東京シティビューにてエキシビションを開催。15周年を迎えたYUIMA NAKAZATOによるクチュールを超えたクチュールの世界へ

【主催者からのメッセージ】 中里とともにわたしたちが語り部になるための示唆に富んだ、意欲的なエキシビションであり、YUIMA NAKAZATOが迎える新たなフェイズにわたしたちが参加するためのまたとない好機だ。本エキシビションは、YUIMANAKAZATOの15年の集大成でもある『イドメネオ』を軸に、そこから派生したコレクション〈UTAKATA〉〈UNVEIL〉を紹介するパートを導入に、《FADE》コレクションの世界観をメインに据えたふたつのパートからなる。そこでわたしたちが体験するYUIMA NAKAZATOの「美しさと持続可能性」の両立という難事を遂行する美的創造が、セイコーエプソン株式会社とのパートナーシップの賜物であることにも注目したい。 最後にもうひとつ。中里唯馬が提示する物語は、いずれも、わたしたちの想像力を刺激して止まない中里との対話への誘いであるとすると、《YUIMA NAKAZATO展》は会場だけでは完結しない。日本資本主義社会の栄枯盛衰が刻み込まれた六本木が本エキシビションの舞台であることの意義を、わたしたちは中里と共有することになる。六本木の持つナラティブとYUIMA NAKAZATOのナラティブから生まれる新たな物語の語り部はわたしたちなのだ。
https://www.yuimanakazato.com/exhib_2025.html
もうひとつの表示
もうひとつの表示
2025年1月31日(金)〜2025年2月23日(日)
東京ミッドタウン・デザインハブは、第112回企画展「もうひとつの表示」を2025年1月31日(金)から2月23日(日)まで開催します。 本展を担当する日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は、会員約3,000人を擁するアジア最大級のデザイン団体です。同協会のデジタルメディア委員会では、拡張されたメディアにおけるグラフィックデザインの特性と課題を考え、いくつかの実験と思索を行なってきました。 グラフィックデザインは、これまで紙や壁などの視覚表現を支える支持体と共に発展してきました。現在では、デジタルサイネージやスマートフォンなど、オン・スクリーンの表現も一般的となり、VRやARといった技術により、仮想環境でも展開可能になっています。近い将来、日常になっていくであろう、物理的な制約を超えた空間での視覚体験にグラフィックデザインはどのようにしてアプローチできるのか。この展覧会では、現実/仮想を問わない、その視覚体験から見えてくる「もうひとつの表示」について、さまざまな角度からグラフィックデザインの可能性を探ります。
https://www.designhub.jp/exhibitions/dm2025
SPITZ,NOW! 〜ロック大陸の物語展〜
2025年3月7日(金)〜5月25日(日)
2025年3月7日(金)から5月25日(日)まで、手塚治虫「火の鳥」展 −火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙(コスモ)生命(ゾーン)の象徴−を開催いたします。 数々の名作を生みだした手塚治虫が、みずからのライフワークと宣言したマンガ『火の鳥』は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥"火の鳥"を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編です。過去と未来を交互に描きながら、「生と死」「輪廻転生」といった哲学的なテーマを縦横無尽に表現した本作の壮大な世界観は、今もなお人々の心をとらえてやみません。 本展では、生物学者・福岡伸一氏が企画に携わり、30年以上の長きにわたって執筆された壮大な叙事詩を読み解きます。 『火の鳥』の連載開始から70年が経過した今、福岡氏を道先案内人として、新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚治虫が生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを探求します。
https://tcv.roppongihills.com/jp/news/2024/10/7615/index.html
吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在
2025年1月16日(木)〜3月23日(日)
TOTOギャラリー・間では、「吉村靖孝展 マンガアーキテクチャ――建築家の不在」を開催します。 吉村靖孝氏は建築活動の初期の頃より、建築が人びとのふるまいなどの自発的な動きと、社会制度や状況など多様な社会的条件との架け橋になれるよう、両者のさまざまな関係構築を試みてきました。 たとえば、既成のテント倉庫で木造建築を覆うことで、大きな一室空間の下で子どもがのびのびと過ごせる子育て支援施設を実現した「フクマスベース」(2016年)、建築を不動産と動産のあいだととらえ、土地に縛られずに住む場所の選択ができる生活を仮想した「半動産建築」の「ホームトゥーゴー#001」(2019年)、人間だけでなく動物もともに幸せな人生を送れるアニマル・ウェルフェア社会を構想した「滝ヶ原チキンビレジ」(2021年)など、これから日本が直面する人口減少社会における、新しい住まいや暮らしのあり方を模索しています。 吉村氏が探究するこれら現代社会における建築の拡張性をさらに進めるために、仮に建築家個人の作家性を「不在」にしたら何が起きるのか? 氏が自らの作品を題材に、本展覧会を通して問いかけます。 本展では、吉村氏の7つのプロジェクトを異なる漫画家が7つのストーリーとして描き下ろすことにより、建築の新たな解釈の可能性を探ります。二次元の絵画表現の中でも特に独自の発達を遂げ、私たちの日常生活にも馴染み深いものとなった漫画の世界。漫画が建築と出逢い、建築家の手を離れた先に描かれるものはなにか。建築と漫画のコラボレーションによって生まれるものを、発見していただければ幸いです。
https://jp.toto.com/gallerma/ex250116/index.htm
企画展「ラーメンどんぶり展」
2025年3月7日(金) - 6月15日(日)
21_21 DESIGN SIGHTでは、2025年3月7日より企画展「ラーメンどんぶり展」を開催いたします。展覧会ディレクターには、グラフィックデザイナーの佐藤 卓と、ライターの橋本麻里を迎えます。 本展は佐藤と橋本が2012年から取り組んでいる美濃焼に関するプロジェクトのひとつである、「美濃のラーメンどんぶり展」をきっかけとしています。美濃焼は、岐阜県の東濃地方西部(多治見市、土岐市、瑞浪市)を中心とした地域でつくられる陶磁器の総称です。実は日本のラーメン丼どんぶりの90%は美濃焼です。これまで、佐藤と橋本はラーメン丼を多様な視点から見ることで、1300年以上の歴史を持つ美濃焼の歴史や背景、つくり手たちの活動、そして日常食の器が私たちの生活にもたらす豊かさについて、伝えてきました。 本展では、プロジェクト開始から続く、さまざまなジャンルのデザイナーやアーティストがラーメン丼とレンゲをデザインする「アーティストラーメンどんぶり」に新作10点を加えた、全40点のオリジナルラーメン丼を展示。プロジェクト初の試みとなる建築家・デザイナー3組の設計による「ラーメン屋台」も紹介します。また、身近な製品を「デザインの視点」で解剖し、その成り立ちを徹底して検証する試みである「デザインの解剖」の手法で迫る「ラーメンと器の解剖」、ラーメンの文化や歴史、器の産地である東濃地方の風土や環境、歴史についても紹介します。 ラーメンは、忙しい時に手軽に食べられる食べ物であるだけでなく、のんびりした休日に誰かと楽しむ食べ物として、さらに、旅行時の携帯食、非常時の保存食、宇宙食に至るまで、さまざまなシーンで食されています。生活にひとときの輝きとも呼べる時間をもたらしてくれる「ラーメン」を「器」からひもとくことにより、慣れ親しんだ日常の世界が、どのような要素で成り立ち、そこにどのように人やデザインが関わっているのかを発見し、その面白さを味わっていただく機会となれば幸いです。
https://www.2121designsight.jp/program/ramen_bowl/
Fragment
2025年2月4日(火)〜2025年3月1日(土)
出展作家 さわひらき、竹川宣彰、タン・ディシン(唐狄?)、ヒルミ・ジョハンディ、南隆雄、リ・ミン
https://www.otafinearts.com/exhibitions/329-fragment-hiraki-sawa-nobuaki-takekawa-tang-dixin-hilmi-johandi/
企画展「ゴミうんち展」
2024年9月27日 (金) - 2025年2月16日 (日)
私たちの頭に擦り込まれてしまっている『ゴミ』のイメージを変えられないだろうか。早速、竹村眞一さんに相談すると、ゴミとうんちがくっついた。とても面白いと思った。ゴミを廃棄されるものではなく、これからの社会をつくる重要なマテリアルにして、うんちを循環する宝物に戻す。すでにこの動きはそこここで芽生え始めている。この展覧会で『循環』という概念を、創造的に数歩前へ進めたいと思う。 展覧会ディレクター:佐藤 卓 この世界には本来、ゴミもうんちも存在しない。すべて貴重な資源として循環してゆく。ゴミやうんちが出るのは「デザインの失敗」である。 わが国には、ゴミやうんちを創造的に循環利用する社会OSがあった。この「江戸のエコ」も現代と似た環境危機からのV字回復だった。今度は同じことを地球規模でやるだけだ。その準備が出来つつあることを、この展覧会では示したい。 あらゆるものが美しく循環する「地球のOS」を継承・更新し、人間を含むあらゆる存在が大らかに生きられる世界を再設計する旅へ、私たちはようやく出発するところだ。
https://www.2121designsight.jp/program/pooploop/
企画展 花器のある風景
2025年1月25日(土)〜2025年3月16日(日)
日本における花器の歴史は、中国より寺院における荘厳の道具として伝来したのがはじまりとされます。室町時代には連歌や茶会、 生花など室内芸能がさかんになり、中国から輸入された唐物と称される書画、調度類や茶道具、文房具を座敷に並び立てる「座敷飾り」が発展します。床の間の飾りには、唐物の花生・香炉・香合・天目などが飾られました。   茶の湯の世界でも、清浄なる空間を演出するものとして、花器は重用されました。唐物の金属製の花器をもとに、日本でも中世以降、陶磁器や竹など様々な素材で花器が作られ、日本独自の美意識が誕生します。住友コレクションには、室町時代の茶人、松本珠報が所持したとされる《砂張舟形釣花入 銘松本船》、江戸時代の茶人、小堀遠州ゆかりの《古銅象耳花入 銘キネナリ》などの花器が伝世します。本展では、住友コレクションから花器と、花器が描かれた絵画を紹介します。 同時開催として、 華道家・大郷理明氏よりご寄贈頂いた花器コレクションも紹介します。あわせてお楽しみください。 (出品点数 約90点、大郷理明コレクションのみ2月17日に一部展示替えあり)
https://www.artpr.jp/senoku-tokyo/scenes-with-flower-containers
企画展 ライトアップ木島櫻谷U―おうこくの線をさがしに 併設四季連作屏風
2025年4月5日(土)〜2025年5月18日(日)
大正中期に大阪天王寺の茶臼山に建築された住友家本邸を飾るために描かれた木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開し、櫻谷の絵画表現の特質をライトアップする展覧会シリーズ「ライトアップ木島櫻谷」。 今回は、特に人物画にスポットをあてるとともに、写生帖を増量して展示し、櫻谷の線描の妙を探訪します。 併せて、公益財団法人住友財団が推進してきた文化財維持・修復事業助成により甦った作品を展示し、文化財修復の最前線を紹介します。
https://sen-oku.or.jp/program/t_20250405_spotlightokoku2/