「キッズゲルニカ」とは、ピカソがスペイン市民戦争に抗議して描いた『ゲルニカ』 (1937年) と同じサイズ (3.5 m × 7.8m) のキャンバスに、世界各地の子どもたちが「平和」をテーマに絵を描く、国際子供平和壁画プロジェクトで、現在までに世界各地で100以上の作品が完成しています。

国を越えた子供から大人まで「平和」をテーマにした芸術活動ともいえる「キッズゲルニカ」。総合的な学習と して国内外で注目を集めています。 日本でも小学校から大学の教育の一環として、さらには「平和」をテーマにした地域のイベントやアートイベントの一環として「キッズゲルニカプロジェクト」のワークショップが開かれています。

「キッズゲルニカプロジェクト」ワークショップとは、参加する子供たちを集め、平和の意味について話しあいながら「ゲルニカ」(1937年) と同じサイズ (3.5 m × 7.8m) の平和壁画を共同制作すること。

ワークショップでは、ひとりひとりの子供たちがピースフルな心で、平和の意味を深く考え、話し合いながら、協力しあってひとつの作品を完成させるというプロセスそのものを大切にしています。

近年、武力紛争に苦しむ国に平和をもたらすために我々は何ができるのか、世界では真剣な議論が始まって います。グローバル企業などではすでに、「平和とビジネス」「企業による平和構築イニシアチブ」などが、考えられるようになり、日本においてもその萌芽がみられます。

「キッズゲルニカ ワークショップ」は「親子で本物のアートに触れ、そしてピカソから表現力を学んでみよう!
戦争に抗議した作品を描いたピカソのように 平和について考えてみよう!見たこと・感じたこと・きいたこと・考えたことをみんなで大きな絵にしてみよう!」という小学生を対象にしたイベントです。


ホームページアドレス:http://www.kids-guernica.org/ja-index.html
キッズゲルニカはピカソの『ゲルニカ』(3.5 ×7.8 m)と同じサイズの巨大なキャンバスに、世界各地の子どもたちによって「平和」をテーマにした 絵を描くという国際プロジェクトです。

国立新美術館で開催されている「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」展を機に、六本木商店街の皆さんと麻生小学校の子どもたちによるキッズゲルニカは、地域の大人と 子どもが協力し合う、新しい形のアート・コラボレーションといえるでしょう。

国際的な街、六本木にふさわしいすばらしい作品が生まれることを期待しています。

国際子ども平和壁画プロジェクト キッズゲルニカ国際委員会代表   大妻女子大学教授 金田 卓也

2008年10月4日(土)から12月14日(日)まで、東京・六本木の国立新美術館とサントリー美術館の2会場で「巨匠ピカソ」展が同時開催されました。

本展は、パリの国立ピカソ美術館の改装工事に伴って開催される世界巡回展のひとつとして、マドリード、アブダビに続く開催であり、ピカソの画業を一覧する史上空前の規模の回顧展として実現しました。

両美術館ではそれぞれにテーマを設け、国立新美術館「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」では生涯を通じて変化 し続けたピカソの全貌を代表作で網羅し、サントリー美術館「巨匠ピカソ 魂のポートレート」では作品に表出されたピカソの内面に迫るテーマ展を開催しました。

ホームページアドレス:http://www.asahi.com/picasso/